
上田図書館をを会場に第7回目、最終回の図書館学習会を行い、29名の参加がありました。
◆あいさつ・今日の学習会のテーマ説明:中澤実行委員長
今回は「市民協働の図書館づくり」がテーマ。12月にオープンする真田図書館を市民協働により「これからの図書館像」にあるような市民生活に役立つ図書館にしていきたい。
◆報告:真田の図書館建設について
真田図書館建設運営研究会 渡辺猛さん
真田図書館建設のために平成20年7月30日から12回にわたる研究会を開催して検討してきた。その間、先進地域の図書館を見学したり、講師を招いての学習会も行ってきた。建設場所は、真田地域センターの北側に当る位置となった。中学校も近いので生徒の利用にも都合が良く、だれでもいつでも利用しやすい図書館になるものと思う。広報活動も重ねてきており、昨年からボランティアを募集したところ、中学生を含む58名が手を挙げてくれた。これからこれらのみなさんと市民協働の図書館づくりを進めたい。
◆パネルディスカッションテーマ:市民協働の図書館づくり
--パネリスト--
上田市教育長 小山壽一さん
読リームinちの 牛山圭吾さん
NPO法人上田図書館倶楽部 西入幸代さん
--コーディネイター--
実行委員 宮下明彦さん
◆基調報告
○読リームinちの 牛山圭吾さん
茅野市で10年前に茅野市の課題について市民アンケートをとったところ、1高齢化社会への対応、2環境問題、3教育問題が挙げられた。教育問題としては、当時は非行や不登校などの問題があった。この問題に長期的な視点にたって対策を考えた結果、こどもの読書活動に力を入れることになった。行政側だけで考えてもだめで市民に一緒に考えて行動してもらう必要があるという市長の方針により、多くの市民が係わる活動が展開され、読リームinちのも誕生した。「ファーストブックプレゼント」「朝読書を広げる活動」「読書推進活動」をしている。茅野市では生涯学習が盛んであったが生涯学習で学んだことを生かしたいという市民の熱意も後押しした。読リームinちのは図書館に関する提言をする組織であるが、提言する人材には医師や企業人など多様な人にお願いしている。そのことが例えば病院内図書館の開設などにもつながっている。市長は図書館に来ない人の意見を聞くようにという方針であった。
○NPO法人上田図書館倶楽部 西入幸代さん
上田図書館倶楽部は上田情報ライブラリーと協働して図書館づくりをすすめるNPO。上田情報ライブラリーが開館した平成16年に活動を開始し今年で6年目となる。70名の会員が4部会で日常的な活動をしている。図書館倶楽部という窓口を通して、会員となった市民のもつ意欲や、知識技術を図書館サービスに生かすことができてきた。また、市民が活動できた背景としては、情報ライブラリーがコンセプトとして「市民協働」を掲げ、コンサートなどの交流事業、情報サービス事業などの図書館サービスを市民に任せてきてくれたことが大きいと思う。
○上田市教育長 小山壽一さん
生涯学習に取り組み学んできた知識や技術を提供してもらう場を設定するのが大切だと感じた。病院に図書室ができたこと、ファーストブック、セカンドブックなど素晴らしい。上田市の子ども未来部に小さな本棚を設置したが、身近なところから取り組む。図書館倶楽部の報告は真田、丸子の図書館づくりの参考になると思う。
◆ディスカッション 市民協働の必要性、行政とのかかわりなどについて
○牛山さん 行政も一緒に学んでいかなければならない。また子どもも参加させていくことが大切。
○西入さん 例えば展示をする場合に、市民と相談しながら企画することが大切で、図書館職員はコーディネーターの役割を担って欲しい。市民が企画に加わることは、図書館サービスを受ける側から、図書館サービスを提供する側へ一歩進むことであり、それにより満足度が増すと思う。また図書館の基本的な使命を追行するためには司書資格を持つ人を配置することが大切だと思う。
○牛山さん 茅野市の特産である寒天をテーマにした展示に図書館職員は関連図書を用意し、市民グループに料理を作ってもらい、市民の技術を持つ人に情報検索をしてもらった。市民に運営側に入ってもらうことが大切。
○宮下さん 市民の中には、古文書が読める人、ブックトークができる人などがいる。それらの人のちからを図書館サービスに生かすことが大切。
○小山さん 職員の意識改革については、前例にこだわるのではなく相手の立場に立った対応ができるようにならなければならない。
◆真田図書館への提言
○西入さん 真田図書館が目指すべきコンセプトを持つことが良いと思う。
◆会場からの発言
1 公共交通網が充実しているわけではなく、高齢者世帯が多く、障害者施設があったりする真田のような地域における図書館は、それらに配慮した図書館運営が必要だと思う。例えば中学校が近くにあるなら、中学生が高齢者世帯に本を届けると言うようなシステムを作れば過疎地域における画期的な図書館になりうるのではないだろうか。
2 真田地域の研究会でもコンセプトは考えてきている。
3 中学生が学習室の利用に際して何か問題が起きないだろうか心配している。




